
前回までのレッスンで採用に関する実践的な知識や、
良い人材を採用するためのポイントについて学習をしてきました。
採用の成功は、採用担当者の力量によっても左右されます。
このレッスンでは、
採用担当にはどのような能力・スキルが求められているか、
解説します。
情報収集力
求職者について知る
良い人材を採用するために、
まず採用担当者がすべきことは、
「求職者について知る」ということです。
採用活動はある意味、営業活動と同じです。
自社の商品やサービスをお客様に売りたいなら、
まずは相手が何を求めているのかを調べ、
それに合わせて訴求しますよね。
採用活動でも同じです。
- 今の大学生が会社に求めていることは何だろう。
- 中途で転職活動している人材は会社に何を求めているだろう。
- 就職、転職活動で、知りたいことは何だろう。
このような情報を集めて、
求職者を知ろうとする能力が必要になります。
例えば、「求職者が求人サイトでもっとも知りたい情報は何ですか」
と質問された時、すぐに答えられますか。
答えは「仕事内容」です。
このような情報はネットで入手できるので、
採用担当者はこまめに情報収集して、
求職者のニーズを把握しておきましょう。

また、求職者のニーズだけではなく、
ターゲットとなる人材の年代では、
何が流行しているのか、トレンドを知ることも必要です。
年代が違えば職業観も変わります。
その年代でよく使われているアプリを使ってみたり、
コミュニティサイトにアクセスしてみたりと、
積極的に情報を収集しておきましょう。
マーケット(採用市場)について知る
採用担当者は、採用市場についても調べておく必要があります。
例えば、
- 競合他社はどのようなスケジュールで採用をしているか。
- 他社のインターンシップでは、どのようなことが行われているのか。
- インターンシップ、会社説明、面接などの、他社のWEBの活用状況はどうか。
- WEB採用に対する求職者の反応はどのようなものか。
などのマーケット調査です。
これらの調査をもとに、
自社の採用活動はどのように進めていくかを決めなければなりません。
マーケットを知ることで、自社の立ち位置がわかります。
逆に、マーケットを知らなければ、
採用戦略が立てられないということです。
特に新卒採用は、他社と同じ時期に活動をし、
限られた優秀な人材を獲得していかなければならないわけですから、
マーケット動向の確認は必須になるでしょう。
次のページでも、引き続き採用担当者に求められるスキルについて
解説していきます。

