Lesson6-6 採用フロー①

採用フローとは、
企業が人材の募集情報を公開してから、
採用が終わり求職者が入社するまでの、一連の流れのことです。

具体的には、

  1. 募集
  2. 説明会
  3. 応募
  4. 書類選考
  5. 適性テスト
  6. 面接
  7. 内定
  8. 入社

といった流れが、主な採用フローとなります。

採用活動の基本として、
最後に採用フローについて学びましょう。

採用フローはなぜ必要か

どの会社の採用担当者も、
採用の全体的な流れを考えながら行動しているはずです。

しかし、効率的な採用を目指して採用フローをきちんと設計している会社と、
そうでない会社とでは、多少なりとも採用に差が生じてしまいます。

「採用が思うようにいっていない」
「求めている人材が採用できない」
「目標人数を採用できない」

といった悩みがあるのではれば、
採用フローを設計するというのが改善策の1つになります。

採用フロー設計のメリット

採用活動の進捗を担当者全員で共有できる

通常、採用は複数人で担当し、
人事部だけでなく募集や説明会、面接では、
他部署や社外のエージェントが関わることも多いです。

社内外の多くの人が関わるので、
採用フローを設計して共有しておくと、
活動がスムーズになります。

例えば面接を担当する人が、
自分は何次面接を担当しているのか、
また面接の前に選考試験があったのかどうか把握できていないと、
候補者に適切な質問ができませんよね。

関係者全員に採用フローを共有しておけば、
確認の手間や小さなトラブルを防ぐことができ、
採用活動におけるストレスも軽減されるでしょう。

採用の課題が見つけやすくなる

採用がうまくいっていない時は、
採用プロセスのどこに問題があるのかを見つけなければなりません。

採用フローを作り、
各プロセスの歩留まりを数値化しておくことで、
どの工程に課題があるかを把握しやすくなります。

例えば、

エントリー数が少ないのであれば、
説明会の内容を変える。

内定承諾率が低いのであれば、
「この会社で働きたい」と思わせるような施策を考える。

などのように課題とそれを改善するためにすべき行動が
はっきりします。

まずは採用計画を

採用フローの設計に入る前に、
ますは採用計画を立てるのが先です。

前回までのレッスンで解説したことをしっかりと社内で議論し、
採用計画を立てた上で採用フローの設計に入りましょう。

次のページでは「新卒の採用フロー」について解説します。