Lesson9-4 採用担当者に求められるスキル④

前回のページでは、
スカウトメールの書き方について解説しました。

今回はスカウトメールの悪い例と良い例を提示しますので、
どこが良くないのか、どこが良いのかを考えてみましょう。

スカウトメール本文【NG】

件名:【未経験者歓迎】当社で営業職として活躍してみませんか⇦ポイント

はじめまして。〇〇株式会社 採用担当の△△と申します。

当社は創業以来、〇〇の事業を展開し、
リーディングカンパニーとして、業界を牽引してきました。⇦ポイント②

〇期連続で増収増益を続けており、この度、
新規事業の立ち上げと事業拡大に伴い、
営業職を増員することとなりました。⇦ポイント

充実した研修制度が整っているため、
未経験から営業に必要な知識やノウハウ、
スキルを身に付けることができ、
キャリアアップや昇給も可能です。

ぜひご応募ください。


このスカウトメールは、まずは件名に特別感がないため、
開封してもらえない可能性があります。(①)

また本文の自己紹介の後、すぐに会社の説明が入っているため、
最後まで読んでもらえないかもしれません。(②③)

全体的に、「自分宛のメッセージだ」と思える要素が少ないでしょう。

スカウトメール本文【OK】

件名:【〇〇のご経験をお持ちの〇〇様へご案内です】ポイント
最短2ヶ月で即戦力になれる研修制度で、営業ノウハウを学べます

はじめまして。〇〇株式会社 採用担当の△△と申します。

〇〇様のWeb履歴書を拝見させていただきました。
〇〇様が株式会社▲▲にて、
入社後すぐにチームリーダーに抜擢されご活躍されたご経歴を拝見し、ポイント②
当社の営業職としてご活躍いただける可能性を感じました。

当社には、営業経験豊富な講師による、研修制度があります。
これまで営業未経験で入社した〇名以上が、
研修により営業スキルを習得し、半年以内に成果を出してきました。ポイント

これまでご経歴の中で培った能力を、
ぜひ当社の営業で活かしていただきたいと思い、
ご連絡をさせていただきました。

具体的な業務内容や会社の詳細については、当社ホームページをご覧ください。

・URLリンク

このオファーは、〇〇様への特別オファーです。

まずはカジュアル面談にて直接お会いし、⇦ポイント
お話しをさせていただければと考えております。
お返事をいただければ、次のメッセージで日程のご案内をお送りいたします。

〇〇様からのご返信を、心よりお待ちしております。


件名に名前を入れたことで特別感を出し、
また研修制度について触れることで、
未経験の職種にチャレンジしようとしている
ターゲットの不安を打ち消しています。(①)

本文の始めの方で、
ターゲットのどの部分に注目しているのかを伝えているため、
「自分のことをしっかり理解してメッセージをくれている」
と思ってもらうことができます。(②)

入社してからどれぐらいで戦力になれるかも明記しており、
キャリアプランをイメージしやすいのも良いでしょう。(③)

次のアクションを「カジュアル面談」として、
ターゲットが気負わずに連絡してこれるように配慮している点
も、
ポイントが高いと言えます。(④)


Lesson9では採用担当者に求められるスキルについて、
4回にわたって学習してきました。

一口に採用担当と言っても、
さまざまな業務の中で多くの人と関わりを持たなければならないため、
求められるスキルも多様です。

これらのスキルを、1人が全て保有するのは大変かもしれません。

採用担当者全員で協力して、
お互いの得手不得手をカバーしていくことも必要でしょう。

Lesson10では、良い人材を維持するための方法について学習していきます。