
スカウトメールの書き方
スカウトメールは、
データベースに登録されている求職者の中から、
自社が求める人材を探し出し、
ダイレクトにアプローチするために送るメールです。
求人サイトを使って募集をかけ、
応募してくれるのを待つスタイルの採用とは異なり、
企業側から人材を探しにいく攻めの採用スタイルとなります。
ターゲットとなる人材に興味を持ってもらえるかどうかは、
スカウトメールを書く採用担当者のライティング力に関わってきます。
このレッスンでは、スカウトメールの書き方の基本について学習しましょう。
件名
まずはスカウトメールを開封してもらわないことには、
会社の魅力をターゲットに伝えることはできません。
開封するかしないかは件名で判断されてしまうため、
特によく検討して書く必要があります。
ポイント① 名前を入れる
可能であれば件名に相手の名前を入れましょう。
例えば、
「営業実績がある〇〇様へ」
と入れると、相手は自分に届いたメッセージなので、
開封するでしょう。
これが、
「営業実績がある方へ」
だったらどうでしょう。
不特定多数へのメッセージだと思われて興味が薄れ、
開封率は下がるでしょう。
「自分にだけ」届いたメールにすることで、
ターゲットの反応率を上げることができるのです。

ポイント② ターゲットに寄り添う
就職活動中のターゲットは、
どのような気持ちなのかを考えて、
それに寄り添うような件名を考えましょう。
例えば未経験でITエンジニアの職種に挑戦しようとしている求職者に、
「未経験からITエンジニアを目指しませんか?」
という件名はどうでしょうか。
これは良くありそうなあたりさわりのない件名です。
この件名では他のスカウトメールに埋もれてしまい、
開封してもらえる確率は低いでしょう。
これを
「過去1年で20人以上を未経験からITエンジニアに育成しました」
としたらどうでしょう。
未経験の職種に応募しようとしている求職者は、
少なからず不安な気持ちを抱いています。
実際に未経験から育成した実績のある会社なら、
安心して応募できるのではないでしょうか。
このようにターゲットとなる人材について想像を膨らませ、
どのような件名なら相手に響くのかを考えてください。
本文
次に、本文の書き方です。
メール本文も、件名で解説した
「名前を入れて特別感を出す」
「ターゲットに寄り添う」
要素が必要です。
「自分に宛てて送られたメッセージだ」
と思ってもらえるようにするには、
ターゲットの情報をよく見て、
「あなたの経歴を評価している」
ということが伝わる文面にしなければなりません。
そのためには、ターゲットの履歴書のどの部分を見てそう思ったのか、
本文の中で具体的に示してあげる必要があります。
よくある悪い例として、
スカウトメールの最初の方に会社の情報を書いてしまうことがありますが、
それではメッセージを見たターゲットが、
途中で読む気を無くしてしまう可能性が高いです。
まずは、「自分宛に」「自分のことを理解してくれている」
と思わせることが重要なのです。
スカウトメールの例文については、
次のページで学習します。

