Lesson8-3 面接選考のポイント③

一般的な質問例

面接で一般的に聞かれている質問例を、
項目ごとにピックアップしました。

自社の面接で使えそうなものがあれば参考にし、
必要であればカスタマイズして利用してください。

アイスブレイク

  • ここまでどのように来ましたか。
  • ここまで来るのに、道に迷いませんでしたか。
  • 今日は暑い/寒いですが、この部屋の空調の温度は大丈夫ですか。
  • 出身地の名物や名所は何ですか。

※アイスブレイクの目的はあくまで応募者の緊張を解くことです。
評価の判断材料になりそうなことは聞かないようにしましょう。

転職理由、退職理由

  • なぜ退職を考えているのですか。
  • (もう退職している場合)退職の決め手になったのは何ですか。
  • 退職のきっかけは何ですか。
  • 退職理由について、自分からは何か行動を取りましたか。

志望動機

  • 当社に応募した決め手は何ですか。
  • 前職の退職・転職理由は、当社に入ることで解消できそうですか。
  • 当社以外で応募している企業にはどのようなところがありますか。
  • 当社に魅力を感じている点をいくつかあげてください。

キャリアビジョン

  • ◯年後には、どのような仕事をしていたいですか。
  • 将来的にどのようにキャリアビジョンを積んでいきたいですか。
  • 入社後に挑戦してみたいプロジェクトはありますか。
  • 望むキャリアビジョンのために、何か勉強していることはありますか。

価値観、人間性

  • どのような時にやりがいを感じますか。
  • 周囲からはどのような人だと言われることが多いですか。
  • 会社を選ぶ際に重視しているポイントは何ですか。
  • どのような社風の会社が自分に合うと思いますか。

質疑応答(逆質問)

  • こちらからの質問は以上になりますが、
    最後に伝えたいことはありますか。
  • 今日の面接で、何か不明点はありましたか。
  • 仕事内容についてはイメージがわきましたか。

ストレス耐性

  • これまで挫折した経験はありますか。
    どのように乗り越えてきましたか。
  • どのような時にストレスを感じますか。

志望動機は必ずしも必要ではない

上の一般的にされる質問で「志望動機」について書きましたが、
志望動機は必ずしも必要な質問ではありません。

特に新卒採用では、
「志望動機」や「自己PR」を準備してこない学生はまずいません。

そのため、自由に話すスタイルの面接では、
話題の中心はこの2つになってしまう可能性があります。

しかし、新卒採用ではアルバイトを除けば、
会社で正社員として働いた経験がないわけですから、
志望動機については実績のない中で絞り出した、
表面的で抽象的ものになってしまいます。

つまり志望動機を聞いたとしても、
どの応募者も同じような回答になってしまい、
個々の応募者を差別化する要素にはならないでしょう。

また志望度は、選考の過程で会社に対する理解が深まるにつれ、
徐々に高まっていくものではないでしょうか。

選考の段階では、会社はまだ「応募者から選ばれていない」
段階なので、志望動機は固まっていないのはある意味当然です。

そのため、特に選考の初期段階で志望動機を応募者に聞いても
あまり意味はありません。

求める人材の会社に対する志望度を高めるのは、
会社がすべきことでもあることを、
忘れずにいてください。


一般的な質問は、
必ずしもあなたの会社が求める人材を見極める質問ではないので、
参考として利用してください。

また「志望動機」のように、
ほとんどの面接で聞くような質問が、
必ずしも必要ではない場合もあります。

「一般的だから」と何となくしている質問については、
時間の無駄になっている可能性があるので、

本当に必要な質問かどうかを一度見直してみると良いでしょう。

求める人材のポテンシャルを見極める質問の仕方については、
次のレッスンで詳しく学習していきます。